最近読んだ本のはなし①

空っぽの頭を絞って文章を書いているとすぐネタ切れになってしまいそうでこわいです。だから最近読んだ本のはなしをするコーナーをつくります。おもしろさとかは特にないです。

 

『女のいない男たち』村上春樹

村上春樹の短編集。6編。タイトル通り男女間のできごとのおなはし。タイトルにもなっている最後の「女のいない男たち」という短編が特に好きです。"あなたは淡い色合いのペルシャ絨毯であり、孤独とは落ちることのないボルドー・ワインの染みなのだ。そのように孤独はフランスから運ばれ、傷の痛みは中東からもたらさらる。女のいない男たちにとって、世界は広大で痛切な混合であり、そっくりそのまま月の裏側なのだ。" 素敵。

 

命売ります三島由紀夫

自殺に失敗した男が自分の命を売る商売を始めるおはなし。三島由紀夫、恥ずかしながら全然読んだことなかったので手に取りました。この作品はエンタメ色が強いので誰でも楽しめるんじゃないでしょうか。ドラマ化らしいけどできるのかな…。こういう本の解説、難しい言葉で作品と思想と結びつけがちでなんか後味悪いのでぼくは読んで後悔しました。本編はおもしろいよ

 

『玄関の覗き穴から差してくる光のように生まれたはずだ』 木下龍也 岡野大嗣

ふたりの歌人による歌集。ふたりの高校生になりきって書かれていて、うっすらと短歌の奥にストーリーが見えて素敵。装丁もめちゃめちゃ良い。カバーが凝ってて楽しいのでそれだけでも見てほしいです。特典として舞城王太郎の小説が2編ついてきます。お得だね。

“心電図の波の終わりにぼくが見る海がきれいでありますように”

“モラルから夜から簡易ベッドから落ちかけながら交わっている”

良いな〜〜〜

 

こんな感じです。批評できるような素養はないので「めっちゃいい」みたいなことだけを言っていこうと思います。以上!